散文。

ぴたぴたるるら
ぴたぴたるるら

なにをうたうの
傘もささずに

伝う雨粒滲ます粒々
イミテーションに被さる酸性雨

溶けるの、溶けないの
綺麗なお爪と水蜜桃

ひたひたるるら

ひたひたるるら
                
傘はいいのよ
たまには濡れて
 
霞む眼前揺らめく信号
イミテーションを溶かして酸性雨 

溶けるの、溶けないの
綺麗な巻き毛と鍍金のかざり
 
ひたひたるるら

ひたひたるるら



水蜜桃を脱ぐ頃
本物の灯り昇る
イミテーションの灯り眠り 
誘われ眠る
昨日の夢